トヨタ、「GRカローラ」を世界初公開 4WDシステムGR-FOUR搭載

2022年4月5日 08:03

 トヨタのモータースポーツ部門を担うTOYOTA GAZOO Racingは、米国カリフォルニア州ロングビーチで3月31日(現地時間)、日本国内では2022年後半の発売を予定している「GRカローラ」を初公開した。

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■GRカローラ

 現在カローラといえば、セダン、ハッチ、ステーションワゴンと展開され、大衆車の色が強いが、カローラという名前はトヨタが行ってきたモータースポーツの歴史の中で外せない名前である。モリゾウの名前でレースに参加している豊田章男社長の強い思いで、GRカローラは開発された。

 カローラは現在、「スーパー耐久シリーズ」に水素エンジンを搭載した車両で参戦している。そこで積み重ねられたデータも、今回の開発に活かされている。

 トヨタ車のスポーツモデルはすべてGRが冠されており、GRカローラもそのうちの1つとなる。

■エクステリア 

 基本骨格はハッチバックタイプのカローラスポーツをベースとしており、フロントフェンダーを20mm、リヤフェンダーを30mmほどベースから拡大している。ワイドにすることで安定感と存在感を際立たせている。

 フロントグリルはGRならではワイドグリルを採用。サイドフェンダーには「GR-FOUR」と刻印されているが、スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を採用しているためである。リヤはマフラーを3本とし、専用リヤバンパ―を装備した。

■インテリア

 室内デザインはベースを引き継いでいるが、GR専用のステアリングとGR車両専用の Full TFTメーターを新規採用。プロドライバーの意見も取り入れた設計という。シフトレバーはショートストロークにしたことで素早いシフト操作が可能。ドリフト走行での利用を考え、パーキングブレーキは手引き式になっている。

■パワートレーン

 気になるパワートレーンは、GRヤリスに搭載されている1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(型式:G16E-GTS)を搭載。最高出力は224kW、最大馬力は370馬力。GRヤリスよりも高出力化し、排気効率も向上させた。

 組み合わされるトランスミッションは、6速MTのiMTである。駆動方式は先にも挙げた、電子式多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」。GR-FOURは、駆動配分を制御する4WDモード、アクセル応答性やステアリングを制御するドライブモードを切り分け選択可能となった。ブレーキは制動力とコントロール性を両立した、アルミ対向ブレーキキャリパーを搭載している。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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