オミクロン株、従来株より物質に付着時の生存期間が長い 京都府立医科大
2022年2月10日 11:24
オミクロン株は物質に定着したときの生存期間が、ほかの株よりも大きいとする研究が出ているそうだ。この研究は京都府立医科大学の広瀬亮平助教のチームによるもので、同チームはオミクロン株が人の皮膚とプラスチックに付着した際、どのぐらい生き延びるのかを調査したという(共同通信、FNNプライムオンライン[動画])。
人の皮膚では中国・武漢で確認された従来株では9時間生き続けたのに対して、オミクロン株では皮膚の上では21時間も生存したという。またプラスチックの上では従来株はおよそ2.3日生き延びるのに対して、オミクロンはおよそ8日と従来株よりも4倍近く生存することが判明したとしている。なお皮膚の上ではアルコールで15秒間消毒すると、いずれの変異株も完全に不活化したとしている(福井新聞、Forbes JAPAN)。Forbes JAPANの記事ではもう少し詳細なデータが出ている。それによると結果は以下の通りだったという。
・プラスチック:従来株/56時間、ガンマ株/59.3 時間、デルタ株/114 時間、ベータ株/156.6時間、アルファ株/191.3時間、オミクロン株/193.5 時間 ・皮膚:従来株/8.6 時間、ガンマ株/11時間、デルタ株/16.8時間、ベータ株/19.1時間、アルファ株/19.6時間、オミクロン株/21.1時間