早期発見困難なすい臓がんに新検査方法 線虫と午後の紅茶ミルクティー

2021年9月11日 16:09

早期の発見が難しいとされるすい臓がんに関連する話題が二つ出ている。HIROTSUバイオサイエンスと大阪大学医学系研究科の石井秀始特任教授は、尿の匂いに反応する線虫を用いた検査法が、すい臓がんの早期発見につながることを見つけたという。早期すい臓がんの術前術後などや健常者の尿で線虫の挙動を調査したところ、がん患者の尿にのみ線虫が集まった。陰性を正確に診断する特異度も80%を確保しているという。特定技術を年内をめどに確立し、HIROTSUバイオサイエンスは2022年に膵がんを特定する診断サービスの開始を目指すとしている(大阪大学リリース[PDF]テレビ大阪共同通信ニュースイッチ)。 また同様にすい臓がんの早期発見に「午後の紅茶ミルクティー」が有望である可能性があるらしい。元大阪国際がんセンター副院長の片山和宏氏の研究によるもので、午後の紅茶ミルクティーを飲んだ後に超音波検査で撮影すると、胃の後ろ側にあり、半分しか見えないすい臓がハッキリと見えやすくなったとしている。報道によれば、すい臓がんが見つかった患者のうち、約7割が早期発見に至ったそうだ。なお午後の紅茶レモンティーの場合、胃酸と反応してすい臓が見えにくくなってしまうそうだ(テレ朝NEWS)。 

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