ウーバー運転手は従業員と英国最高裁が判断 フランスに続いて認定へ
2021年2月25日 17:41
英最高裁は19日、配車・宅配サービス大手の「ウーバー(Uber)」の運転業務を行うドライバー等について、契約者ではなく従業員として扱われるべきとする判断を下した(AFPBB News、Bloomberg、ロイター、朝日新聞、日経新聞)。 英最高裁判事は全会一致でこの判断を支持した。この訴訟はウーバーの元運転手らが2016年に起こした訴訟で、最低賃金や有給休暇などの従業員としての権利を求めて訴訟を起こしていた。同様の判決は過去にフランスや米カリフォルニア州などでも下されている。これに伴い、ウーバーと契約しているドライバーたちは、最低賃金や休日手当、休憩時間などの権利を獲得する可能性が高まる。ただロイターの報道によれば、ウーバー側は今回の判決で、運転手6万人全員に適用されるものではないと主張しているという。今回の判断は、就業時間の保証がない労働者の活用を前提としていたウーバーのビジネスモデルが崩れることになりかねない。 同社は先のカリフォルニア州での決定に関しては、単発で仕事を請け負う労働者を独立した請負業者として扱うことを認める法案を通すことにより回避している。