広島大、ハフマン符号の処理を高速化するデータ構造「ギャップ配列」を考案

2020年9月7日 18:00

広島大学の中野浩嗣教授らの研究チームは8月31日、GPUによる「ハフマン符号」の並列展開処理を高速化する新しいデータ構造「ギャップ配列」を考案したそうだ(広島大学リリース[PDF]マイナビ)。 ハフマン符号はJPEGやZIPなど多くのデータ圧縮で使われている符号化方式。NVIDAのGPU「Tesla V100」を用いた実験では、10種類の様々な種類のファイルを用意し、既知の最速プログラムとギャップ配列用に構築したプログラムを用いて比較したという。その結果、従来の展開プログラムと比較した場合、圧縮処理で2.5~7.4倍、また展開処理については、2.5倍から最大1万1000倍もの高速化が達成できたとしている。 ちなみにこの論文は、8月に開催された第49回並列処理に関する国際会議(ICPP)で最優秀論文賞に選ばれたとのこと。

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