ホンダ、グローバルSUVのCR-V改良 国内向け最上級グレード追加して発売

2020年6月21日 19:30

 ホンダは、グローバル市場で好評なミッドサイズSUV「CR-V」の日本市場向けモデルを一部改良し、6月19日に発売した。日本で正式発売となったトヨタ・ハリアーに対抗し、ライバルとしての商品力を高めることが目的のようだ。

 CR-Vは、セダンを思わせる上質な乗り心地と、多様な路面状況に対応する力強い走りを併せ持つSUVとして、1995年に初代モデルが発売され、2018年8月のフルモデルチェンジでは、7人乗りの3列シート仕様を設定したガソリンモデルのほか、CR-Vとしては初めてとなるハイブリッドモデルをラインアップに加えて発売。ユーザーのライフスタイルや好み、求める性能などに合わせて、さまざまなニーズに対応できるグレード構成で、幅広い層から支持されるクルマに育った。

 今回のマイナーモデルチェンジでは、新型の特徴である広々とした室内空間や走りの良さはそのままに、要望の多かったシーケンシャルターンシグナルランプ(いわゆる流れるウインカー)や、ステアリングヒーター、リバース連動ドアミラーなどの上級装備を標準装備とした。なお、「EX」グレードのシートをファブリックからファブリックとプライムスムースレザーのコンビタイプに変更したほか、「EX・マスターピース」グレードではホイールの意匠を変更するとともに、5人乗り2列シート仕様の後部座席にシートヒーターを標準装備とした。

 加えて、これまでのカラーバリエーションを見直し、3つのカラーを新色として設定。同時にCR-Vの新たな個性として、さまざまな専用加飾を施し、SUVの持つ力強いイメージをより強調した「BLACK EDITION」を最上級グレードに追加した。

 また、今回の一部改良に伴い、ハイブリッドモデルが採用する2モーターハイブリッドシステムの名称を新型フィットやインサイトなどと同じ「e:HEV(イーエイチイーブイ)」に変更した。

 商品力アップを掲げて追加したのが、新たな最上級グレード「BLACK EDITION」だ。エクステリア・インテリアともに黒基調の専用加飾を施したほか、ブラック塗装のアルミホイールで、SUVらしい力強さや、武骨さといった魅力を際立たせるスタイリングとした。

 CR-Vは、安全運転支援システムADAS「Honda SENSING」を搭載。同システムのセンサーは、ドイツ・ボッシュ(Bosch)製のミリ波レーダーと単眼カメラだ。同センサーを使う自動ブレーキも、JNCAPの最新試験で高得点を獲得した。新型の価格は336万1600円から455万8400円。(編集担当:吉田恒)

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