航空各社、新型コロナの減便から国際線復便へ 6月から再開

2020年5月13日 18:12

●コロナウイルスの影響で航空各社運休から復便の兆し

 世界的に感染が拡大している新型コロナウイルスの影響により、多くの国際線が減便または運休を余儀なくされているが、6月から航空各社が減便または運休を解除し、復便させる動きが出てきている。コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、経済が回復傾向にあること、各国の旺盛な貨物需要に応える動きが広がっている。

●キャセイは成田・関西に1日1便を復活

 香港に拠点を置くキャセイパシフィック航空は、5月には日本路線が週3便(成田行き)のみに減っていたが、6月後半より成田便をデイリー運航(週7便)、同時に関西便もデイリー運航で復活させる。その他の羽田、名古屋などの日本各地向け路線は運休を継続する。日本路線以外にも北米や南アジア、ヨーロッパ路線を6月後半より復便させていく。

●北米路線も随時再開の動き

 アジア路線だけでなく、北米路線においても明るい兆しが見え始めている。アメリカのユナイテッド航空は、6月5日より成田・ニューアーク路線を復活させる。他にもメキシコのアエロメヒコが6月より成田・メキシコシティ路線を再開する。現在、貨物便を中心に運航されているが、貨物と旅客の両方の需要を取り込める成田路線から運航再開が計画されている。

●ヨーロッパでも航空需要回復の動き

 コロナウイルスの感染が落ち着いてきたこともあり、ヨーロッパでも航空便回復の動きが出ている。ドイツのルフトハンザドイツ航空やオランダのKLMも、6月よりヨーロッパ国内路線を順次再開する。他にも中東に拠点を持つカタール航空が、長距離便を中心に6月末までに80路線の運航再開を発表した。世界経済の回復に合わせて、それに応えることができるように航空各社も準備を始めている。(記事:speedbird・記事一覧を見る

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