カエルとヘビの膠着状態、先手を取る方が不利という理由で発生しているとの推測
2020年4月4日 11:45
「蛇に睨まれた蛙」という慣用句があるように、ヘビの前でカエルが動かなくなる現象は広く観察されている。これはヘビに睨まれたカエルが恐怖ですくみあがってしまうような様子を指す言い回しだがが、実際のトノサマガエルとシマヘビとのにらみ合いの場合、先手で動き始めた方が不利になるためヘビもカエルも動かない膠着状態になってしまうという研究結果が発表された。
この研究は京都大学理学研究科の博士課程学生・西海望氏および森哲准教授らによって発表されたもの(Canadian Journal of Zoology掲載論文)。これによると、トノサマガエルはシマヘビの行動に対し跳躍して回避ができるが、跳躍中はそのコースを変えることはできないため、先に跳躍行動を行うとそれを狙って捕らえられる恐れがあるという。一方、シマヘビの噛みつき動作は避けられやすく、さらにその後約0.4秒の硬直時間が発生するという。そのため、トノサマガエルもシマヘビも先手をとって行動することを避けようとし、その結果「にらみ合い」が発生すると考えられるそうだ。
なお、観察結果からは、両者の距離から先手を取るか、それとも相手が先手を取るのを待つかを切り替えるような判断をしていることも分かったという。
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