Windows 10 November 2019 Update配布、主な変更点は?

2019年11月22日 19:29

 Microsoftは11月13日、年2回の機能更新プログラムであるNovember 2019 Update(Ver.1909)をリリースした。このアップデートでは、目立つ大きな機能更新はないものの、Edgeなどを中心とするセキュリティまわりの強化など重要な更新が含まれている。

■アップデート方法は

 1)Windows Updateを通して、すでにver. 1903を導入しており、最新の品質向上プログラムを適用しているユーザーの場合

 この1909アップデートを適用するのは簡単だ。というのも、ver. 1909ではver.1903と共通のシステムを利用していることから、新しい機能については10月の月例品質更新プログラムに含まれており、すでにインストールは完了している。今回の機能更新では、それまでオフになっている新機能をオンにするためのスイッチとなるプログラムが、提供されるのみとなっている。筆者の環境でも、ver.1903の適用されたPCでは、通常の品質更新プログラムでも軽い程度の数分という時間で再起動までが完了している。

 一方で、ver.1809や、1903でも最新の品質向上プログラムが適用されていないユーザーは、まずそれぞれのバージョンで最新の状態までの品質向上プログラムを適用しないと、オプショナルな更新として提供される1909の機能更新プログラムの案内すら、Windows Updateの画面には表示されない。

 2)ver.が1903でも最新の品質向上プログラムが適用されていないユーザーの場合

 Windows Updateの更新プログラムのチェックで表示される品質向上プログラムを適用することで、1909へのアップデート案内が表示されるため、「今すぐダウンロード」をクリックすれば、スイッチプログラムがダウンドードされる。その後は1)のケースと同様にすぐにアップデートが完了する。

 3)ver.1809のユーザーの場合

 2)のケースと同様、1809の最新の品質向上プログラムを適用することによって、Windows Updateの画面に1909へのアップデート情報がオプショナルとして表示されるようになる。これをダウンロードしてインストールすることになるが、1903の機能更新などすべてが含まれるため、通常のメジャーアップデートと同様、大きなファイルサイズのダウンロードが必要で、更新プログラムの適用にも長い時間を必要とする。

 なお、Windows Updateを利用しない企業のPCなどの場合は、Windows Updateカタログを利用していれば、スタンドアロンパッケージが同サービスのWebサイトから入手できる。

 また、Windows Server Update Services (WSUS)を利用しているユーザーは、「製品と分類」をWindows 10 Version 1903 以降、セキュリティ更新プログラムとして構成することにより、自動的に同期されるようになる。

■主な機能更新は?

 CPUのコア配分の調整や、サードパーティー製品への機能提供なども多く導入されたが、ユーザーに関係ある部分としては、

 ・タスクバーの右から2番目にあるカレンダーの下部に、イベントを作成するためのダイアログボックスが追加され、ここから簡単に予定を作成できるようになった

 ・これまでロック画面からの声によるロック解除ができるのはCortanaだけであったが、サードパーティ製のスマートスピーカー(たとえばAlexaなど)も設定できるようになった

 ・通知セクションのUIが改善され、また通知の設定も細かく改善された

 などが主な更新機能となる。

 なお、1909アップデートを適用したWindowsのOSビルド番号は18363.476となっている。(記事:kurishobo・記事一覧を見る

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