米国海軍研究所がレーザー送電実験を実施、325mの距離で400Wの伝送に成功

2019年10月30日 17:16

 Anonymous Coward曰く、

 米国海軍研究所(USNRL)は10月22日、メリーランド州ベセスダにある世界最大の船舶用実験場「David Taylor Model Basin」において、「パワービーム」とも呼ばれるレーザー送電システムの実験を行ったことを発表した。専用の送信機から送信されたレーザーを受信機が受信し、それを電力に変換する仕組み。実験は5月下旬ごろに3日間かけて行われたという。

 実験では送信機と受信機の距離は325m、出力は400Wでレーザーを放射した。デモではこれによって伝えられた電力でPCや照明、そして来客者に出すために使用していたコーヒーメーカーを駆動させたとしている。なお、今回使用されたシステムでは2kWまでの出力が可能だという。

 レーザーで電力を伝送すること自体は目新しいことではないが、重要なのは安全に電力を伝送できることにある。今回のシステムは、従来のような大型の送受信機を必要としない点が特徴だそうだ。赤外線のような波長の短いレーザーを使用することで、送信機と受信機を小型化できるのだという。実験に使われた受信機は一般的なソーラーパネルのようなものだが、レーザーの波長にあわせて調整することで高効率で電力を生み出せるようになっているという。

 今回のシステムでは、遠隔地やインフラの貧弱な場所に電力を送ることが可能となる。また、飛行中のドローン(UAV)への電力供給に利用することなども検討されているようだ(USNRL動画デモSlashdot)。

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