英50ポンド新ポリマー紙幣の肖像、アラン・チューリングに決定

2019年7月17日 20:31

 headless曰く、

 英国の中央銀行であるイングランド銀行は15日、50ポンド新ポリマー紙幣にデザインする肖像の人物としてアラン・チューリングを選定したことを発表した(ニュースリリースThe VergeNeowinMashable)。

 昨年11月、イングランド銀行は50ポンド新ポリマー紙幣の肖像に科学者を選定する計画を明らかにし、6週間にわたって公募(人気投票)を実施した。推薦227,299件のうち条件を満たす候補989組から諮問委員会が12組を選び、イングランド銀行頭取のマーク・カーニー氏が最終決定を行ったとのこと。

 最終選考に残ったチューリング以外の候補は、メアリー・アニング、ポール・ディラック、ロザリンド・フランクリン、ウィリアム・ハーシェルとカロライン・ハーシェル、ドロシー・ホジキン、エイダ・ラブレスとチャールズ・バベッジ、スティーブン・ホーキング、ジェームズ・クラーク・マクスウェル、シュリニバーサ・ラマヌジャン、アーネスト・ラザフォード、フレデリック・サンガーの11組。

 50ポンド新ポリマー紙幣の裏面にはチューリングの肖像のほか、チューリングの論文にある表と計算式、Automatic Computing Engine(ACE) プロトタイプ、エニグマ解読マシンBritish Bombeの設計図、チューリングの言葉「This is only a foretaste of what is to come、and only the shadow of what is going to be.(これはこれからやってくるものの前触れに過ぎず、これからなるものの陰に過ぎない)」やサイン、2進数表記にしたチューリングの生年月日を記したティッカーテープがデザインされる。2021年末までに流通が始まる予定で、最終デザインは流通開始が近付いてから公開するとのことだ。

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