米国株見通し:米国と中国、メキシコの先行きに依然として不透明感
2019年6月11日 18:33
*18:33JST 米国株見通し:米国と中国、メキシコの先行きに依然として不透明感
S&P500先物 2898.50(+ 9.25) (18:05現在)
ナスダック100先物 7555.50(+40.00) (18:05現在)
18時05分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は堅調推移。NYダウ先物は80ドル高程度で推移している。欧州株式市場は全面高。時間外取引のNY原油先物は前日比0.30ドルほどの上昇で推移。こうした流れを受け、11日の米株式市場は買い優勢で始まりそうだ。
ただし、米国とメキシコ、米国と中国の先行きは依然として楽観できない状況といえる。メキシコの不法移民対策は45日間で中間評価されるとのことであり、米トランプ政権が不十分と判断すれば、その後に関税上乗せ問題が再燃する可能性が残る。また、米中では、ペンス米副大統領が「米国は中国に関して強硬な態度を続ける」と発言。中国は「米国が貿易摩擦を激化させるなら断固として対応する」と表明しており、2週間ほど先に迫った首脳会談で決着がつくものか、考えにくいムードにある。
本日発表となる米国の経済指標は、5月生産者物価指数。前月から伸びが鈍化すると予想されており、連邦準備制度理事会(FRB)の年内利下げ観測を後押しするとの見方から、株式市場にはポジティブな材料となる可能性がある。《KK》