JASRAC、サンプリング方式から全曲報告データ用いる「センサス方式」へ
2019年4月17日 09:22
日本音楽著作権協会(JASRAC)が収集した著作権使用料を権利者に配分する際、分配額を統計的に決める「サンプリング方式」を止め、使用された楽曲すべてを元に配分比率を決める「センサス方式」に全面的に切り替えるという(弁護士ドットコムニュース)。
JASRACでは利用形態毎に異なる分配の仕組みを採用しており、テレビやラジオなどの放送では各放送局が使用した楽曲をJASRACに報告し、それを元に使われた楽曲の権利者に使用料を分配する仕組みになっている。一方でライブハウスやバー、レストランなどの飲食店や宴会場での楽曲仕様については、「統計学に基づいて一部の契約店舗の利用曲目を調査するサンプリング方式」が主流だった(JASRACの「ライブハウスでの生演奏など」ページ)。この場合、利用された楽曲のうち一部のみが調査対象となるため、楽曲が利用されたにもかかわらず著作権料が分配されないことがあるとして権利者からは批判の声も上がっていた。