米消費者の半数以上、細胞培養肉や植物性人工肉の入手容易でも従来の肉を選択
2019年3月29日 23:06
headless曰く、 やや旧聞ではあるが、米国・インド・中国の消費者を対象に行われた細胞培養肉や植物性人工肉に関する意識調査の結果が発表されている(論文、FOODBEAST)。
調査はオンラインで募集した各国1,000名前後、合計3,030名を対象に行われた。オンライン調査のため、インドと中国の回答者は比較的収入が高く、都市部に住む人に偏っているが、近い将来に細胞培養肉を入手可能な人々を代表する層だと説明している。
米国では細胞培養肉をあまり知らないという回答が57.3%、非常によく知っているという回答は10.8%となっており、中国(35.5%/29.9%)やインド(25.5%/38.7%)と比べて認知度が低い。植物性人工肉については、3か国ともあまり知らないとの回答が30%台だったのに対し、非常によく知っているとの回答は米国で19.1%となっており、中国(29.9%)やインド(39.9%)と比べて低くなっている。
米国では23.6%が細胞培養肉を全く買いそうもないと回答しており、買う可能性が非常に高いとの回答は29.8%。中国(6.7%/59.3%)やインド(10.7%/48.7%)と比べて購買意欲が低い。植物性人工肉の購買意欲でも米国(25.3%/32.9%)は中国(4.4%/62.4%)やインド(5.5%/62.8%)を大きく下回る。細胞培養肉や植物性人工肉の入手性が従来の肉と同様になった将来を仮定した設問でも、米国では従来の肉を購入するとの回答が半数以上(52.5%)を占め、中国(29.8%)やインド(16.1%)を大幅に上回っている。
また、米国では肉を食べない人や肉をあまり食べない人で細胞培養肉の購買意欲が低く、肉をよく食べる人は植物性人工肉の購買意欲が低かったのに対し、インドや中国では細胞培養肉・植物性人工肉ともに、購買意欲は肉をよく食べる人の方が高かったとのこと。
米国での細胞培養肉・植物性人工肉の購買意欲はインドや中国よりも低かったとはいえ、買う可能性がそれなりに~非常にあるとの回答がいずれも4分の3を占る。そのため、論文ではこれら3か国の市場で細胞培養肉・植物性人工肉を受け入れる素地ができていると結論付けている。