VRやARを使った古墳案内アプリを配信 堺市とNTT西日本

2019年3月21日 12:15

 仁徳天皇陵(大山古墳)など百舌鳥(もず)・古市古墳群の世界遺産登録を目指している堺市は20日、NTT西日本(大阪市中央区)およびエヌ・ティ・ティ・アド(東京都品川区)とともに、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を活用した観光客向けの古墳案内アプリを配信すると発表した。同市では、古墳群を周遊する観光客の誘致に取り組んでいるが、仁徳天皇陵のような大規模な古墳は、間近で見ても全体像がわかりにくいという指摘があり、こうしたアプリの活用で「外国人観光客でも古墳の価値や魅力が理解できるようにしたい」としている。

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 堺市とNTT西日本は、ICTを活用したまちづくりに関する連携協定を2017年に結んでおり、共同で古墳群を訪れた観光客向けのスマートフォン・タブレット端末用アプリを開発するとともに、Wi-Fiネットワーク環境を整備することになった。

 配信されるアプリは「百舌鳥古墳群周遊ナビ」。アプリのコンテンツには、「周遊支援機能」と「古墳の魅力発信機能」、「周遊の楽しさがよりアップする機能」の3つがあり、「周遊支援」では、堺市内に位置する百舌鳥古墳群のおすすめの周遊コースを案内するほか、周辺のレンタサイクルや飲食店などの観光情報を紹介。「古墳の魅力発信」では古墳群が築造された頃の百舌鳥地区の様子をCGで再現し、VRやARによって、その場に立っているかのような体験ができる。

また「周遊の楽しさがよりアップ」では 古墳を訪れてスタンプを集めるスタンプラリーを楽しめるほか、現地の案内板より詳細な古墳の解説を読むことで歴史や価値について深く学ぶことが可能となる。

 アプリは3月21日から無償で配信。iOSとAndoroidのどちらの端末でも利用でき、外国人観光客も楽しめるよう英語、中国語、韓国語に対応している。同市の竹山修身市長は「ぜひ、多くの来訪者に利用していただき、楽しみながら古墳群の価値や魅力を感じてほしい」と話している。

 百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録については、大阪府と堺市、羽曳野市、藤井寺市が共同で進めており、2019年7月頃、ユネスコ世界遺産委員会で登録の可否が決まる見通し。

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