冷静に押し目を拾うスタンス【クロージング】

2018年11月12日 16:08


*16:08JST 冷静に押し目を拾うスタンス【クロージング】
12日の日経平均は小幅に上昇。19.63円高の22269.88円(出来高概算12億3000万株)で取引を終えた。中国経済の減速懸念や原油相場の下落が嫌気され、先週末の米国市場ではNYダウが200ドル超の下落となる中、利食い優勢の相場展開となった。ただし、22000円処での底堅さも意識され、寄り付き直後に付けた22046.29円を安値に、その後はプラス圏での推移が続いた。米株先物がプラス圏で推移していたことやアジア株の底堅い値動きもあって、底堅さが意識されていた。一方で、中小型株には次第に利食いに押される銘柄が目立つ格好となり、マザーズ指数は7営業日ぶりに下落となっている。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは繊維、機械、鉱業、空運、倉庫運輸、食料品がしっかり。半面、石油石炭、非鉄金属が2%を超える下げとなったほか、海運、サービス、電気機器、銀行が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>が下支えする一方で、TDK<6762>、資生堂<4911>、太陽誘電<6976>、アドバンテスト<6857>が重石となった。

日経平均は5日、25日線を挟んでの小幅なレンジ取引ではあったが、22000円を割り込まずにプラス圏で終えるなど、底堅さが意識されていた。週明けの米国市場はベテランズデーの祝日から為替・債券市場は休場となる。株式市場は取引があるものの、商いは細るとみられており、海外勢のフローも限られる。そのような中での底堅い値動きをみせたことは、安心感につながるだろう。マザーズ指数が2%を超える下げとなり、個別で大きく下げている銘柄が散見されていたが、強いトレンドを形成している銘柄などは押し目を拾う動きもみられており、需給不安はそれ程強まってはないとみられる。

また、米中貿易摩擦の行方が重石とはなるものの、米国と中国は11月末に開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて会談することを確認するなか、小康状態が続くとみておきたい。さらに、中国では11月末までに共産党中央委員会全体会議、12月半ばに中央経済工作会議を開催するのが通例となることもあり、G20までには話がまとまる可能性が高そうである。積極的なポジションは取りづらいところではあるが、外部環境の落ち着きを意識し、押し目を冷静に拾っておきたいところであろう。《CN》

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