「ベピコロンボ」打ち上げ成功 水星磁気圏探査機「みお」7年間の旅へ
2018年10月21日 21:56
国際水星探査計画BepiColombo(べピコロンボ)ミッションが始動した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の水星磁気圏探査機「みお」と、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の水星表面探査機「MPO」を搭載したアリアン5ロケットは、フランス領のギアナ宇宙センターにおいて、20日10時45分28秒(日本標準時)に打ち上げが行われ、無事成功した。打ち上げの様子は、YouTubeなどで生放送された。ロケットは正常に飛行し、打上げから約26分47秒後にペイロードとロケットが正常に分離されたことを確認し、関係者らから拍手が湧き上がった。
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見た目は地球の月にそっくりな水星だが、地場を持っている(地球の100分の1ほど)。しかし強烈な太陽風にさらされていることから、地球とは異なる環境を調査することで、惑星地場と太陽風の関係を明らかにすることが「みお」には期待されている。また、水星特有の地形が多く発見されており、窪地などは、地表から揮発性物質が抜けた痕跡ではないかと考えられている。水星が生まれた時は、今よりも外側の軌道であった可能性もあると考えられ、惑星形成論の再検討の発見につながるかもしれない。
ベピコロンボミッションとは、JAXAとESAが協力して進める、初の大規模な、国際水星探査計画である。これから水星まで7年間に及ぶ長い旅が始まる。水星は実は探査が困難な惑星で、たどり着くのに多くのエネルギーが必要になる。水星まで7年間も時間を要する理由は、飛行中に合計9回(地球1回、金星2回、水星6回)も惑星スイングバイを行うことになっているためだ。これは惑星探査機として史上最多となる。
惑星スイングバイとは惑星の運動と重力を利用して、加速や減速に利用するだけではなく、軌道のかたむきを大きく変えるために有効な手段でもある。そのスイングバイを成功させるためには、惑星に近づくタイミングが必要となるため、探査機は太陽の周りを何周もすることもある。予定通りに進めば2025年12月5日、水星周回軌道投入となる。
ベピコロンボが水星に到着すれば、「みお」を遠水点高度の高い長楕円軌道へ投入する。次に「MPO」を高度の低い軌道へと投入。以降、「みお」 と「MPO」は同じ軌道面上を異なる高度で周回しながら、それぞれ科学観測を行う。
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