【新規上場(IPO)銘柄】エクスモ―ションは第3四半期決算を発表、高度運転支援・自動運転ニーズを取り込む

2018年10月19日 09:08

 エクスモ―ション<4394>(東マ)は、7月26日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、第4次産業革命が加速する中、「専門性の高い人材」「組込みソフトウェアに専門特化した事業」「ワンストップ支援」を強みとして、ソフトウェアが中心的な役割を果たす新しい世界に貢献システムおよびソフトウェアに対するテクニカルコンサルティングおよびエデュケーションサービスを行っている。

 コンサルティング事業では、自動車やロボット、医療機器等の製品に組込まれる「組込みソフトウェア」の品質改善に特化したコンサルティングを提供している。特に自動車分野に大きな実績を持ち、車載システムの多くの分野に対し、主に上流工程を中心とした開発技術の導入を支援。現在も、国内の自動車メーカー、サプライヤーに対し、モデルベース開発の導入/展開や機能安全への対応などを中心に、数多くの支援を行っている。

 教育・人材育成事業では、コンサルティングで同社が活用するエンジニアリング手法については、同社内で技術習得用のトレーニング教材を独自開発している。

 ツール事業では、コンサルティングで実績のあるソリューションの一部は、多くの方に低価格で利用して頂けるよう、ツールとしても提供している。

 10月12日に発表した今2018年11月期第3四半期決算は、売上高5億9800万円、営業利益1億0200万円、経常利益1億0400万円、純利益7100万円に着地。

 今18年11月期業績予想は、売上高8億3400万円(前期比20.2%増)、営業利益1億4300万円(同14.4%増)、経常利益1億4500万円(同16.1%増)、純利益9600万円(同12.9%増)を見込む。年間配当は未定(前期実績1400円)としている。3月16日付で普通株式1株につき50株の株式分割を実施済み。

 株価は、8月21日の上場来安値4000円、9月7日安値4115円と下げて底値確認から10月2日に上場来高値7460円と上昇。その後、上げ一服となっている。第3四半期(6-8月)の業績の伸び鈍化で、軟調展開となっているが、顧客の大手自動車メーカーが推進する高度運転支援、自動運転ニーズを的確に取り込んだほか、既存取引先との取引拡大や新規取引先を開拓しており、通期業績予想は達成できる見通しで、来19年11月期2ケタ増益が観測されている。日柄調整が進めば、反転相場が期待されることから、5500円前後が下値になると予想する。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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