28日の米国市場ダイジェスト:NYダウは18.38ドル高、半導体株が上昇

2018年10月1日 07:55


*07:55JST 28日の米国市場ダイジェスト:NYダウは18.38ドル高、半導体株が上昇
■NY株式:NYダウは18.38ドル高、半導体株が上昇

28日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は18.38ドル高の26458.31、ナスダックは4.38ポイント高の8046.35で取引を終了した。イタリアの19年予算で財政赤字が前政権から拡大し、欧州株がほぼ全面安、米国株も売りが先行した。その後、上昇に転じたものの、今月末が期限となる米国・カナダの北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉が合意に至らず、投資家心理の悪化から上値の重い展開となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や公益事業が上昇する一方で各種金融や銀行が下落した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、イーロン・マスクCEOが株式非公開化の検討とその資金確保についてツイッターに投稿したことについて、米証券取引委員会(SEC)が和解案を提示したものの、拒否されたことで提訴に踏み切り大幅下落。SNSのフェイスブック(FB)は、約5000万のアカウントへのサイバー攻撃が発覚し軟調推移。一方で、ソフトウェアのブラックベリー(BB)は、決算内容が好感され大幅上昇。半導体のインテル(INTC)は、PC向け半導体の増産に向け、設備投資額を10億ドル増額し堅調推移となった。大麻入り飲料市場は、22年までに6億ドル規模に拡大すると指摘されており、アルコール飲料のコンステレーション・ブランズ(STZ)やモルソン・クアーズ(TAP)、清涼飲料のコカ・コーラ(KO)が、相次いで同事業への参入に動いている。

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■NY為替:ドル・円は113円71銭まで上昇、リスク選好の円売りが再燃

28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円32銭から113円71銭まで上昇し、113円69銭で引けた。株式相場の回復に伴いリスク選好の円売りが再燃したほか、ウィリアムズ米NY連銀総裁のタカ派発言で一段高となった。ユーロ・ドルは、1.1572ドルまで下落後、1.1629ドルまで上昇し、1.1603ドルで引けた。イタリアの債務拡大、格下げ懸念にユーロ売りが優勢となったのち、欧州引けにかけたドル売りに下げ止まった。ユーロ・円は、131円18銭まで下落後、132円03銭まで反発。ポンド・ドルは、1.3001ドルまで下落後、1.3060ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9751フランから0.9820フランまで上昇した。


■NY原油:続伸で73.25ドル、供給不安で買いが先行

28日のNY原油先物は続伸(NYMEX原油11月限終値:73.25 ↑1.13)。供給不安が買い材料となった。米国が11月から対イラン制裁を実施することにより、イランの原油供給が減るほか、米石油サービス大手が発表した国内の石油掘削装置の稼働数減少が不安につながった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.46ドル -0.48ドル(-1.60%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.57ドル -1.20ドル(-2.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)224.24ドル -3.50ドル(-1.54%)
インテル(INTC) 47.29ドル +1.41ドル(+3.07%)
アップル(AAPL) 225.74ドル +0.79ドル(+0.35%)
アルファベット(GOOG) 1193.47ドル -1.17ドル(-0.10%)
フェイスブック(FB) 164.46ドル -4.38ドル(-2.59%)
キャタピラー(CAT) 152.49ドル +0.02ドル(+0.01%)
アルコア(AA) 40.40ドル -0.10ドル(-0.25%)
ウォルマート(WMT) 93.91ドル -0.22ドル(-0.23%)
スプリント(S) 6.54ドル 0.00ドル(0.00%)《HT》

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