ロシア政府、著作権法改正を検討 海賊版へのリンク削除めぐる議論受け

2018年9月17日 18:24

ロシアのテレビ局がサーチエンジンのインデックスから海賊版コンテンツへのリンクを削除するようYandexに求めた訴訟で、法解釈をめぐって意見が対立していることから、ロシア政府が著作権法の改正を検討しているそうだ(TorrentFreakの記事Interfaxの記事)。 裁判ではGazprom-Media傘下のテレビ局4局が事前差止請求を行い、モスクワ市裁判所は8月下旬、Yandexが海賊版コンテンツのリンクを動画インデックスから8月30日までに削除しなければ、Yandex.Videoをブロックするようロシア通信情報技術マスコミ監督庁に命じた。Yandex側は該当するリンクを期限までに削除したが、著作権法で海賊版の削除が義務付けられているのは海賊版をホスティングしている側であり、サーチエンジンのインデックスは対象にならないと主張している。一方、4局は再発防止と賠償金各10,000ルーブルの支払いを求め、9月5日にYandexを提訴している。 この件についてマクシム・アキモフ副首相は12日、権利者と利用者それぞれの権利を明確に示した著作権法改正案を年内に提出る計画だとInterfaxに語ったとのこと。ただし、改正がYandex側に有利になるものなのかどうかについては言及していないようだ。

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