宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機、15日打ち上げに

2018年9月13日 16:38

 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)を搭載したH-IIBロケット7号機(H-IIB・F7)について、15日に打ち上げを延期すると発表した。

【延期されていた】宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機 打ち上げ延期に

 当初は、打ち上げを11日に予定していたが、打上げ前日から当日にかけて地上局(グアム局)の天候悪化(台風による強風等)が予想されたため延期。その後、14日に打ち上げ予定と発表したものの、こちらも悪天候が予想されるために再延期とし、15日の打ち上げ予定となった。13日には打ち上げ予定時刻も発表した。なお、今後の天候状況等によっては、再延期の可能性もある。

打上げ日: 2018年9月15日
打上げ時刻: 5時59分14秒(日本標準時)
打上げ予備期間: 2018年9月16日~10月31日

 「こうのとり」は日本が開発・運用する無人の国際宇宙ステーション補給機。食糧や衣類、各種実験装置などの補給物資を地上約400km上空の軌道上にある国際宇宙ステーションに輸送し、補給が済むと用途を終えた実験機器や使用後の衣類などを積み込み、大気圏に再突入して燃やされる。このような無人の国際宇宙ステーション補給機としては、「こうのとり」は世界最大で、約6トンもの物資を運ぶことができる。

 今回は、補給キャリア与圧部搭載品(船内物資)、小型回収カプセル(HTV Small Re-entry Capsule:HSRC)、利用実験関連品、大型ラック、米国実験ラック(Express Rack 9B)、米国実験ラック(Express Rack 10B)、ESA生命維持ラック(Life Support Rack:LSR)、米国生命科学グローブボックス(Life Sciences Glovebox:LSG)とLSG打上げ専用ラック、ループヒートパイプラジエータ(LHPR)技術実証システム、搭乗員関連品、生鮮食品、宇宙飛行士の生活用品等、補給キャリア非与圧部搭載品(船外物資)、ISS用リチウムイオンバッテリと実にさまざまな物資が宇宙へと届けられる。

 JAXAでは15日5時35分より、種子島宇宙センターから打ち上げの様子をライブ中継する予定だ。

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