Adobe、新元号対応のため新文字集合規格「Adobe-Japan1-7」リリースへ

2018年8月22日 23:50

 日本語フォントには、「㍻」のような元号を1文字で表現できる文字が含まれている。2019年に改元が行われた場合、新しい元号に対応したこのような文字を用意する必要があるのだが、これに関連する作業についてAdobeが説明・提案を行っている

 Adobeは「Adobe-Japan1」という文字集合規格を開発している。この文字集合規格は現在「Adobe-Japan1-0」から「Adobe-Japan1-6」までの7種類が定義されており、1993年に発表された「Adobe-Japan1-0」をベースに、定期的に新たな文字が追加されたバージョンがリリースされてきた(fontnaviの解説記事)。

 Adobeは新たな元号に対応する文字を提供するため、「Adobe-Japan1-7」という新たな文字集合規格を作成し、そこに新しい元号を表現する文字を追加する(AdobeのCJK Type Blog)。Adobe-Japan1規格を採用するフォントをリリースするフォントメーカーは新元号に対応したフォントを作成する場合、これに従ってグリフ(字体)と文字へのマッピングを用意すれば良い。

 ただ、Adobe-Japan1以外の文字集合規格、たとえばJIS90やJIS2004などにも対応しているフォントの場合、これ以外の作業が必要になるケースがあるといい、記事では具体的に必要な作業を説明している。

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