米国でケーブルテレビ利用者が減少 5Gも一因か

2018年8月21日 16:53

あるAnonymous Coward曰く、 米国でケーブルテレビ離れが進んでいるという。その原因はネットでのストリーミング配信サービスの普及にあるようだ(日経新聞)。

 衛星放送やCATVからNetflixやHulu、DIRECTV NOWといったネット放送への乗り換えは「コードカット」と呼ばれている。実際、ケーブルテレビ(CATV)最大手の米コムキャストは、2018年第2四半期の決算でケーブル経由の動画サービス加入者が14万件減少したと報告している。

 主要事業者のコードカット対策は様々だ。コムキャストは放送事業者からブロードバンド事業者への転身さえ示唆しているという。DIRECTV NOWで18年第2四半期に34万2000件の新規加入者を獲得した米AT&Tは「いずれCATVや衛星放送はブロードバンド放送に吸収される」と判断し、売り上げ減少を無視してグループ内のCATVと衛星放送の視聴者をいち早くDIRECTV NOWに移す「既存顧客温存」対策に走っている。

 背景には、同社がモバイル5Gへの設備投資を加速させていることがある。5Gの通信速度は毎秒1ギガビットで、これならばわざわざ家庭にセットトップボックス(STB)を置かなくても済み、「視聴者はスマホをSTB代わりに利用する」とAT&Tは判断しているのだという。

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