米国株見通し:通商問題の行方に注目

2018年6月4日 20:41


*20:41JST 米国株見通し:通商問題の行方に注目
S&P500先物  2741.25(+7.50) (16:50現在)
ナスダック100先物  7112.25(+29.25) (16:50現在)

16時50分時点のグローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は小高く推移している。NYダウ先物は90ドル高程度で推移。欧州株式市場は堅調に推移している。米原油先物は横ばい推移となっている。こうした流れを受け、6月4日の米株式市場はやや買い先行で始まるとみられる。

本日の経済指標としては、4月の製造業受注が発表される予定だが、市場での注目度はあまり高くなく、また、3月の増加の反動で減少が予想されており、相場の支援材料にはなりそうもない。米株式市場が先週末の1日にやや大きく上昇したこともあって、本日は手掛かり材料不足の中、値固めの動きになるとみられる。

ただ、トランプ米大統領は非核化問題で、北朝鮮に対し、行動を起こすまで経済制裁を解除しないが、ゆっくりと対応することを提案した。専門家の間で北朝鮮の非核化には時間を要するとみられていただけに、同大統領は現実的な交渉姿勢を見せ始めていると言えそうだ。

通商問題でも、同盟国の日欧は米国の貿易赤字の解消に理解を示しつつ、米国政府の強硬な保護貿易政策を激しく攻撃している。このため、早晩、米国政府は貿易赤字縮小の実現を優先して現実的な交渉姿勢に変わっていく可能性が高いだろう。今晩当たり、米国政府がこうした姿勢を見せ始める可能性があると考えており、相場の支援材料となる可能性がありそうだ。《KK》

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