大塚ホールディングスは「アルコール依存症薬」に期待強まり戻り高値

2017年10月18日 11:12

■日本国内で製造販売承認申請を行ったと発表し注目される

 大塚ホールディングス<4578>(東1)は18日、11時にかけて4650円(23円高)前後で推移し、戻り高値に進んでいる。大塚製薬が17日付で「アルコール依存症 飲酒量低減薬『ナルメフェン』の国内申請について」を発表し、大型薬に育つのではといった期待が出ている。

 発表によると、「ナルメフェン」は、アルコール依存症において飲酒のおそれがある場合に服用することで飲酒量を低減する薬剤で、第3相臨床試験では、プラセボと比較して多量飲酒した日数および総飲酒量の低下が認められた。

 同社株は、米国で販売する医薬品の特許切れの影響が言われて2017年初から調整基調を続けているが、このところは9月の4290円を下値として持ち直している。10月12日には、「新規抗精神病薬『REXULTIR(レキサルティ)』双極性障害Ⅰ型のグローバル臨床試験(フェーズ3)を開始」と発表するなど、期待の新薬候補があり、足元の業績よりも先々への展望を映し出す銘柄のひとつとして注目されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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