トウモロコシ市場、「豊作に売り無し」 サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

2017年10月16日 09:39


*09:39JST トウモロコシ市場、「豊作に売り無し」 サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。10月12日に米農務省からトウモロコシの需給報告が発表されました。そこで今日はトウモロコシ市場についてレポートします。

まず、トウモロコシの収穫量について、『米国産トウモロコシの単収予想を前月発表値の1エーカーあたり169.9ブッシェルから171.8ブッシェルに大きく引き上げ、市場予想の170.1ブッシェルを上回りました。それにより今年の生産高見通しが過去2番目の高水準となりました。また、期末在庫予想も引き上げられました』と伝えています。

この結果についてレポートは、『収穫が2割強も終了しているこの時期になって単収予想がここまで大きく変化することは極めて稀なことです』と紹介しています。

また、最大の注目点として、「単収予想の大幅引き上げ発表でもシカゴコーンが上昇に転じた」ことを挙げ、『これは、相場格言でいうところの「豊作に売り無し」というところかもしれません』と伝えています。

さらに、シカゴコーンが3.5ドルを割り込んだ9月5日から、ファンドが売り越しに転じていることに注目し、『ファンドが3.4~3.5ドル付近で大量の売りポジションを構築したことになります』と考察しています。

最後に、こうしたファンドの安値売り込みによって、シカゴコーンが底固めとなった可能性があるとして、再度「豊作に売り無し」という格言を引用してまとめています。昨年のシカゴコーンは8月末に年初来安値となったあと秋に上昇しました。今年も同様の値動きになるとしたら今がチャンスかもしれませんね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の10月13日付「トウモロコシ市場「豊作に売り無し」」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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