ノーベル文学賞、英作家カズオ・イシグロ氏が受賞

2017年10月7日 16:00

2017年ノーベル文学賞は、英国の作家カズオ・イシグロ氏が受賞した。授賞理由は、偉大な情緒の力を描く小説の中で、世界とのつながりに関する我々の幻想的感覚の奥にある深淵を明らかにしたこと(プレスリリース略歴・著書目録: PDF)。 イシグロ氏は1957年に長崎で生まれる。5歳で家族とともに英国にわたって以来、大人になるまで日本を訪れることはなかったという。処女作「A Pale View of Hills(邦訳: 女たちの遠い夏/遠い山なみの光)」(1982)と第2作「An Artist of the Floating World(邦訳: 浮世の画家)」(1986)はともに、第2次世界大戦の終戦から数年経った長崎を舞台に描かれている。第3作の「The Remains of the Day(邦訳: 日の名残り)」(1989)はアンソニー・ホプキンス主演で映画化された。 このほか、邦訳に「充たされざる者 (原題: The Unconsoled、以下同)」(1995)、「わたしたちが孤児だったころ (When We Were Orphans)」(2000)、「わたしを離さないで (Never Let Me Go)」(2005)、「夜想曲集 (Nocturnes: Five Stories of Music and Nightfall)」(2009)、「忘れられた巨人 (The Buried Giant)」(2015)など。

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