NY株式:ダウ45ドル高、北朝鮮情勢への懸念強まる

2017年9月15日 07:23


*07:23JST NY株式:ダウ45ドル高、北朝鮮情勢への懸念強まる
14日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は45.30ドル高の22203.48、ナスダックは31.10ポイント安の6429.08で取引を終了した。8月消費者物価指数が前月比で上昇したほか、週間新規失業保険申請件数が予想外に減少したことで年内の追加利上げ観測が高まり、売りが先行。ダウは最高値を更新したものの、北朝鮮のミサイル発射の兆候が浮上し、地政学リスクへの警戒感から上値の重い展開となった。セクター別では、公益事業や不動産が上昇する一方でメディアや保険が下落した。

建設サービス会社のウィリアム・ライオン・ホームズ(WLH)はジョン・ポールソン氏率いるファンドによる保有株売却が明らかとなり、下落。食品小売のクローガー(KR)は、10月から新たにレストラン事業を開始する計画を明らかにしたものの、軟調推移。一方で、電気自動車のテスラ(TSLA)は、開発中の大型電気トラックを10月下旬に公開することを明らかにして上昇。航空機のボーイング(BA)はドイツ銀行による目標株価引き上げを受け、上昇。複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は、最高財務責任者(CFO)が航空機器のロックウェル・コリンズ(COL)の買収で懸念される財務懸念を払拭したほか、来年度の利益成長への注力に言及し、堅調推移となった。

マーケット終了後にソフトウェア大手のオラクル(ORCL)が発表した6-8月期決算は、売上高及び利益とも予想を上回り、時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC《TM》

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