『ドラゴンボールZ』エリート戦士ナッパ様の魅力
2017年8月31日 11:43
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
ドラゴンボールを代表する敵キャラクターと言えば、やはり『ドラゴンボールZ』3大ボスと言われるフリーザ、セル、ブウでしょうか。
うち2名は放送中の『ドラゴンボール超』にも登場していますし、文句なしの人気キャラクターです。でもでも、 ナッパ だって負けずと魅力的なキャラクターなんです。
■ナッパ 様は初登場時の強キャラオーラが凄い
ナッパとは、『ドラゴンボールZ』最初の章である、サイヤ人編の敵キャラクターです。ここのボスはあのベジータですし、サイヤ人編自体、フリーザ編の頭部分みたいなものなので、ナッパがボスかと言われると微妙かもしれません。
それでも、初登場時のインパクトは相当なものでした。
2人のサイヤ人が来襲することを知った悟空たちは、各々修行をして決戦に備えます。
クリリン、ヤムチャ、天津飯、チャオズといった頼もしい仲間たちに加え、息子の悟飯、ついこの間まで強敵だったピッコロ。
これほどのメンバーがパワーアップした状態で集まったのに、まるで虫をはらうかのようにナッパの無双が行われます。
天津飯の腕をパンチで吹き飛ばし、強力な技である気功砲に耐え、クリリンを戦闘不能にさせ、さらにはピッコロまで――。
アニメ版では、背中に張り付いたチャオズを何度も岩に叩きつけるというシーンや、地球の軍隊をおもちゃのように扱い蹂躙するという、恐ろしいエピソードまで追加されています。
これでもかというほど、強さの演出がなされたキャラクターなのです。
■ところが、今では強敵というイメージは消えて
なのに、現在ではドラゴンボールの強敵と言われてナッパを思い浮かべる人はあまりいません。
ナッパの戦闘力は、公式設定で4000だと言われています。
ナッパがファンから微妙な印象を受ける最大の理由は、これです。
初登場時は強敵だった彼ですが、後のフリーザ編では、そこそこ戦えるナメック星人程度の戦闘力しかなかったことが発覚します。
しかも、ナッパは戦闘民族サイヤ人のエリート戦士。なのに、戦闘力は4000。下級戦士である、悟空の父・バーダックは戦闘力が10000あるので、その半分以下です。
インフレの影響を受け、エリート戦士(笑)という印象を植え付けられてしまったのです。
見た目が髪がないし、髭だし、おっさんだし――という要素も、理由の1つかもしれません。
けれど、強キャラクターとして扱われることは少なくとも、ファンの間で人気のあるキャラクターであることには変わりないのです。
■セリフが人気
「ピーピーうるさいヒヨコたちにあいさつしてやるかな」
ナッパが地球に降り立った時に発した、名セリフです。
そう言って、彼は衝撃波だけで街を消し飛ばします。文字通り挨拶程度の攻撃で、街が広範囲に渡り消滅したのです。とんでもない破壊力です。
このセリフと、技を発した時の効果音である「クンッ」はファンの間では超有名。ゲームや、『ドラゴンボールGT』にもこの技が登場しています。
ナッパの姿をしたドラゴンボール芸人である“ぴっかり高木”さんも、この技をネタにしていました。
加えて、ナッパには鍛え上げられた肉体があります。
気を溜め、まるで超サイヤ人2のようにバチバチと身体をスパークさせるシーンも、また名シーン。
イケメンでなくても、髪がなくても、オッサンでも、人気キャラクターになれるといういい見本。
ネタ扱いされることも多いのですが、実はフィギュアも多数登場しているので、人気であることは間違いないのです(くどい)。
最新のナッパ様フィギュアも超カッコいいので、おすすめですよ。
『ドラゴンボール超』『ドラゴンボールZ』 クリリン は技開発の天才! 今後の活躍にも期待できるキャラクター!!
(あにぶ編集部/星崎梓)
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