天王星などの「ダイヤモンドの雨」、地球上で再現する実験が成功
2017年8月31日 08:45
氷や水を主体とする巨大な惑星である天王星型惑星では、超高温・超高圧によってダイアモンドが生成され、「ダイアモンドの雨」のようなものが降る現象が発生するという。この現象を実験室で再現することに成功したそうだ(Nature Astronomy掲載論文、GIGAZINE、SLAC National Accelerator Laboratoryの発表)。
この研究では、X線自由電子レーザーを用いて非常に強い力を擬似的に生成し、これを利用して炭素からダイアモンドを生成することに成功したという。ただし、生成されたダイアモンドは1ナノメートル未満という超微小サイズとのこと。この手法で宝石に使えるようなダイアモンドを生成するのは難しいようだ。
なお、天王星や海王星で実際に降っているダイヤモンドは一粒が何百万カラットにもなる大きなものと考えられているそうだ。