今日の為替市場ポイント:日経平均株価の動向を注視する展開に

2017年8月29日 08:24


*08:24JST 今日の為替市場ポイント:日経平均株価の動向を注視する展開に
28日のドル・円相場は、東京市場では109円40銭から109円03銭で推移。欧米市場でドル・円は109円41銭まで買われた後に109円05銭まで反落し、109円26銭で取引を終えた。

本日29日のドル・円は、北朝鮮情勢緊迫化を受けた地政学的リスクを背景に「質への逃避」の円買いが強まり、108円台で推移か。日経平均株価の動向次第では108円を下回る可能性は残されている。

北朝鮮が本日早朝、日本海に向けてミサイルを発射。ミサイルは日本上空を通過し、襟裳岬の東1180キロメートルの太平洋上に落下したもよう。現時点では日本国内での被害は確認されていない。31日まで予定されている米韓合同演習に対抗して、北朝鮮は前週末26日にも日本海に向けて短距離弾道ミサイル3発を発射しており、情勢は緊迫化を増している。市場ではリスク回避姿勢が一段と強まり、比較的安全資産とされる円買いが強まっている。

また、先週末に開催されたワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムで、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、今後の金融政策についての道筋を示さなかったことから、市場では米追加利上げ観測が後退。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がユーロ高をけん制しなかったことからユーロ買いが進み、ドルが売られやすい地合いとなっている。米南部テキサス州を直撃した大型 ハリケーン「ハービー」による影響が懸念されており、NYダウが小幅安になったこともドル相場を圧迫している。《HT》

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