南極、氷床の下に91の「火山の可能性がある地形」発見

2017年8月18日 16:07

 南極の氷床の下に未知の火山のような地形が存在することが発見されたという(GIGAZINEthe guardianSlashdotNew Scientist)。

 航空機や車両、氷床の表面などからレーダーでスキャンした調査データを元に、氷床の約4km下の状況を推定した。その結果、見つかった円錐状の構造が火山である可能性が分かったという。その数は180ほどだったが、ほかのデータとはマッチしないデータを除外した138個が火山の可能性がある地形だという。そのうち47個はすでに火山であることが知られていたもので、新たに火山の可能性があることが分かったのは91個とのこと。火山の高さは100~3850メートルで、うち1km以上のものは29個。

 南極の氷床については、温暖化によって崩壊する可能性が近年議論されている。もし崩壊が発生した場合、世界規模での海面上昇に繋がる可能性もあると言われている。これら海底火山が活火山であるかどうかは分からないが、もしそうだった場合、新たな氷床崩壊の原因になる可能性もあるようだ。

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