未来の工場、AIがロボットと人間に指示
2017年8月15日 15:55
あるAnonymous Coward曰く、 ロボットは一貫性のあり辛抱強い労働者ではある。しかし即応性は高くない。組立ラインを変更するには、人間の手による再プログラミングが必要になり、工場が生産するものを簡単に切り換えることは難しい。ドイツ・シーメンスの研究者は、ロボットと人間を一緒に働かせ、人間に課題を解決させるのを見せ学習させることで問題を解決しようとしているという(Fast Company、Slashdot)。
シーメンスのFlorian Michahelles氏らが開発したAIプログラムは「reasoner」と呼ばれている。このAIは椅子のような製品を作るために必要なステップがどれくらいあるのかを検出できる。また、手の長いロボットがいる場合や重量物の輸送に適したものが必要といったように、ロボットに必要な機能の割り振りも可能だという。
試験用のシステムでは、少数のロボットでスツールやテーブルなどの5種類の家具を作り出した。4種類の脚、6種類のカラーオプション、フロア・プロテクターパッドなどを利用し合計360個のバリエーションが用意できるという。シーメンスではこのシステムを使ってオンデマンド販売システムを作ることを考えているとしている。