Google、社員の「多様性重視は良くない」という会社批判的文書が流出
2017年8月8日 11:37
Googleのとある社員が個人的に作成した「多様性を否定する文書」が同社内で広まっており、これが社外に流出したことが話題となっている(Motherboard、Motherboardの続報、文書を入手して公開したGIZMODOの記事)。
FacebookやIntelなど、米国のIT企業は従業員の多様化を目指して活動を行っている。Googleも同様だが、2014年にはまだ「目標とする多様性には遠い」ことが話題となっていた。
この文書では、男女間には生物学的な違いがあり、そのためソフトウェアエンジニアとしても違いがあると言及、それを無視して男女を平等に雇おうとすることは良くない、と主張しているようだ。これに対し、Googleのとある別のエンジニアは「とても権威的に書かれた文書だが、著者は性について理解していないように見えるし、さらに興味深いことにこの著者はエンジニアリングについても理解していないようだし、深刻なことにこの文書を書いたことで著者自身や周囲に何が起こるかについても理解していないようだ」と痛烈に批判している。
Google側はこの問題について、従業員が自身の意見を安心して周囲と共有できる必要があるとして意見表明自体は擁護する方針を見せ、今後議論を続ける姿勢を見せている。