世界初、体臭を「見える化」する測定器 コニカミノルタが発売 AI活用

2017年7月14日 12:49

 コニカミノルタは13日、新規事業開発を行うBusiness Innovation Center (BIC) Japanを通じて、体臭測定ソリューション「Kunkun body」の先行販売を開始した。アイデアやプロジェクトの起案者に賛同する支援者を募集するクラウドファンディングを活用し、体臭測定デバイスを提供していく。

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 コニカミノルタはBIC Japanとニオイに関する課題解決の調査を実施してきた。さらにAI技術を用いた解析や研究を行っている大阪工業大学とも共同でニオイの特徴を研究をすることで、ニオイ測定のプラットフォームを構築。産学連携とオープンイノベーションにより、企画から約2年という短期間で「Kunkun body」の製品化にこぎ着けた。

 「Kunkun body」は世界初の体臭測定ソリューションとして、汗臭、加齢臭、ミドル脂臭のレベルを表示することが可能。人は自分のニオイの自覚が大変難しいとされ、同じニオイをしばらく嗅いでいるとそのニオイを感じなくなってしまう。同デバイスはそれらのニオイを手軽に測定することを可能としている。

 製品は、デバイスとアプリケーションだけのシンプルな構成となっている。デバイスにて、頭、わき、耳のうしろ、あしの体臭を測定することができ、測定後のデータはBluetoothにより送信、20秒ほどでスマートフォンのアプリケーションに表示される。測定結果も10段階で表示されることから、そのレベルによりニオイ対策の必要性を客観的に判断できる。

 クラウドファンディングは「MAKUAKE」を利用し、販売を行う。「MAKUAKE」はサイバーエージェント・クラウドファンディングが運営する国内最大級プラットフォーム。累計プロジェクト数約2,500件の実績を持ち、ブログなどSNSに影響力を持つサイバーエージェントのネットユーザーに対して、訴求がしやすくなっている。

 ニオイ対策市場は近年、急成長を遂げている。マスコミなどで「スメハラ」が取り上げられるなどニオイに関する情報も急増、とりわけ男性を中心に身だしなみに気を遣うようになっている。ドラッグストアを中心に体臭や口臭に関するアイテムも年々増加傾向にあり、市場は空前の拡大基調とされている。気軽に自分の体臭を測定できる同製品は、大手電機メーカーを中心とする体臭測定デバイス市場の幕開けとなる製品なのかもしれない。

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