米RadioShackの債権者が米Sprintを提訴

2017年7月3日 11:24

米RadioShackの経営再建を提携先の米Sprintが妨げたとして、RadioShackの無担保債権者による委員会が5億ドルの損害賠償を求めてSprintを訴えたそうだ(Consumeristの記事The Vergeの記事Reutersの記事ロイターの日本語版記事)。 RadioShackは2015年に経営破綻したが、General Wireless Operationsが買収して直営店1,500店舗をRadioShackの名前で引き続き運営。うち1,200店舗では提携したSprintがモバイルショップを展開していた。買収後の経営は順調だったが、モバイル関連の急激な売り上げ減少によりGeneral Wireless Operationsが今年3月に経営破綻してしまう。 債権者委員会によれば、SprintはRadioShack内店舗の運営で得た内部情報を利用し、RadioShackの優良店舗近くに競合店200店舗を展開。また、自社の財政状況を理由に提携店舗への在庫や人員供給の義務を果たさなかったという。これによりRadioShackの再建を妨害し、RadioShackの従業員6,000人以上が仕事を失う結果になったとのこと。Sprintは債権者委員会の動きに失望したと述べ、法廷で争う姿勢を見せているそうだ。 Sprintの親会社、ソフトバンクの孫正義氏は米国で仕事を生み出すことを約束している。Reutersの英語版記事では、この約束と訴えの内容が対照的であることを指摘している。 

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