シリコンバレーで働く契約社員の間で労働運動が活発化

2017年6月15日 07:37

taraiok曰く、 シリコンバレー企業は高い収益を確保しており、その従業員の多くも平均以上の給与を得ている。しかし、警備員、シャトルドライバー、ランドスケープワーカー、カフェテリア労働者といった外部の契約社員たちには恩恵は行き届いていない。こうした低賃金請負労働者は高騰するシリコンバレーから離れた場所に住宅を購入するようになった。Facebookのシャトルドライバーは、Facebookの要求する厳しい運行スケジュールを守るために家に帰ることができず、バスの中で寝ることもあるという。こういった状況のなか、シリコンバレーでは労働運動が盛んになり始めているようだ(SALONSlate2016 Everett Program Annual ReportSlashdot)。

 管理人や警備員、サービスワーカーといった業務で働く人たちによる労働組合「SEIU United Service Workers West」と企業らの労働契約交渉は、今年のシリコンバレーで最大のものになるという。また、こうした契約社員を対象にした労働権団体「Silicon Valley Rising」も活動を活発化させている。同団体の共同設立者Jeffrey Buchanan氏によると、書類上では彼らは契約会社の社員であり、著名シリコンバレー企業の社員ではない。しかし、シリコンバレー企業は労働条件や賃金を設定する立場であり、労働条件を改善する能力がある。より多くの賃金を支払わない場合、労働者がシリコンバレー企業と交渉できるように活動するとしている。

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