NASA、「カラフルな人工雲」でオーロラと電離層の調査を計画
2017年6月8日 18:55
taraiok曰く、 NASAが米ニューヨークからノースカロライナまでの地域で見ることができるという「カラフルな人工雲」を作り出す計画を進めているそうだ。とはいえ、NASAが芸術プロジェクトを始めたというわけではない。これは研究者がオーロラと電離層の関係を研究するための新システムのテストで、風や海流などに色をつけて流れを研究するのと同じようなものだという(CNET、NASA、Slashdot)。
大気中の元素と反応するリチウムなどから構成された蒸気トレーサをロケットで打ち上げて、化学反応による中性粒子の自然発生的な流れを視覚的に追尾できるようにするらしい。人工雲は、地球上96~124マイル(154~200キロメートル)の間で発生する。また、人間には無害であるとNASAは説明している。打ち上げは当初5月31日に予定されていたが、気象条件などの問題などから複数回延期されている。現在は6月11日以降という曖昧な告知のみがされている模様。