田中将大に牙をむいたレイズ打線!7失点KO

2017年4月4日 07:27

■ここまでやられた田中は見たことない
 日本時間3日、日本でプロ野球が開幕されたのを追うようにアメリカでMLB2017年のシーズンが始まった。まず登場した日本人大リーガーはヤンキースの田中将大。3年連続で開幕投手という大役を任され、フロリダ州セントピーターズバーグのトロピカーナ・フィールドで、レイズ戦に先発した。

 期待とは裏腹に結果は散々だった。先頭打者のディカーソンにセンター前ヒットを打たれると、次のキーアマイヤーには2ベースを打たれた。3番、4番は抑えるが後続を抑えきれず初回に3点を取られた。ヤンキースの攻撃で2点を返し流れを引き寄せたかのように思えた。しかし、この日の田中は復調することが無かった。

 2回は2アウトを簡単にとるものの次のバッターにフォアボールを献上してしまい、続いて先ほど2ベースのキーマイヤー。ボール球から入るなど慎重な攻め方をしたが2球目にレフト方向へホームランを打たれた。結局この日の田中は3回も持たずメジャーワーストタイとなる自責点7というふがいない結果に終わった。

■こういう日もある
 最終的に田中は、2回2/3、8被安打、2四球、3三振、2被本塁打、自責点7となった。2回2/3での降板はメジャーリーグ初年度の1回2/3に次ぐ短さである。試合も3-7で敗れた。散々な結果で何もできなかった田中は降板後うつむいていたが、次回の登板に向けしっかり調整する意思を明かした。

 日本人のメジャーリーグファンにとっては不安材料で信じられないという状況だろう。それでも今の田中は安定感があり、何よりファンや首脳陣が理解している。この日のようなピッチングが3試合くらい続けばローテーションを外される危機に立たされるが、1回くらいでは田中への信頼感は変わらないだろう。

 むしろ次にうまく修正できたら「さすが田中!」となりさらなる信頼感を得ることになる。もしかしたら開幕戦以上に次回の登板の方が注目を浴びることになるかもしれない。

■田中の性質
 田中の不出来の理由は明らかにはされていないが十中八、九怪我ではない。つまりその次の登板も当然、当たり前のように存在する。開幕戦を任されるということはチームのエースということであり、1度のKOで信頼を失うことは無い。

 開幕戦の田中の出来を見て私が思うことは「今年の田中はもしかしたらとんでもなく化けるかもしれない」だ。日本でも塁にランナーをためるとギアを上げとんでもない力を発揮した田中だ。メジャーに行ったからと言ってその性質が変わるということはない。逆境に立たされた今こそが田中の真骨頂の見せどころなのだ。

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