AndroidでのJava API使用巡るOracle対Googleの裁判、Oracleが上訴
2017年2月17日 13:20
OracleがAndroid OSにおけるJava APIの使用を巡ってGoogleを提訴していた問題で、2月10日Oracleが上訴を行った(ZDNet Japan)。
この裁判は、GoogleがAndroid OS内でOracleに無断でJava APIを実装・提供したことが知的所有権の侵害に当たるとしてAndroidの配布中止や賠償金支払いを求めていたもの(過去記事)。
裁判では、Googleが独自に実装したJava APIが特許や著作権の保護対象であるかどうかがまず争われた。これについては2012年に米カリフォルニア州北部地域連邦地裁が著作権侵害は認めらないとの判決を下し、Oracleに対しGoogleの訴訟費用支払いを命じた。しかしその後Oracleは控訴、2審の米連邦巡回区控訴裁判所はGoogleによる著作権侵害を認めた。これに対しGoogleは上告していたが2015年にこれが却下され、Java APIは著作権法で保護されるということが決定したものの、2016年にはGoogleによるJava APIの利用はフェアユースに該当し責任を問われないという判断が出ていた。