「こうのとり」6号機、ミッション終了、ワイヤー打ち出しは行えず
2017年2月8日 22:30
JAXAの宇宙輸送船「こうのとり」6号機が宇宙ゴミ除去実験のためのワイヤー打ち出しに失敗したことは先に報じられていたが、その後再打ち出しは行えず、そのまま大気圏へ突入し燃え尽きた(NHK、JAXAの発表)。
こうのとり6号機は国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送のために2016年12月9日にH-ⅡBロケットによって打ち上げられ、その後14日にISSに結合された。今回輸送された物資にはISS用の新型バッテリや小型衛星放出機構、超小型衛星などが含まれており、新型バッテリについては2017年1月にISSへの取り付けが完了している。その後1月27日にISSより分離され、2月5日に大気圏に再突入した。
スペースデブリの除去実験では、先端に「エンドマス」と呼ばれる重量物を付けた縄状の「テザー」をこうのとりから射出し、伸びたテザーに電流を流す実験が予定されていたが、エンドマスの放出に失敗したため、テザーの伸展に関する実験は失敗に終わった。エンドマスを固定している4本のボルトのうち、1つが切断できなかったのが原因では無いかと見られている。
いっぽう、電子放出素子から電子を放出してこうのとりの帯電状態を制御する実験については成功した。導電性テザーを使ったデブリ回収ではテザーに流れる電流によってテザーに発生するローレンツ力を制御してデブリの軌道を変えることを目指しており、その電流生後はデブリ除去システムで重要な役割を果たしている。
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