仕掛け的な売りが出やすい水準【クロージング】

2017年1月10日 16:09


*16:09JST 仕掛け的な売りが出やすい水準【クロージング】
10日の日経平均は3営業日続落。152.89円安の19301.44円(出来高概算18億9000万株)で取引を終えた。9日の米国市場が高安まちまちだったほか、為替市場ではドル売り圧力のほか、ブレグジットを巡る警戒感からポンド売りが強まった流れを受けて、売り先行で始まった。その後も11日にトランプ次期米大統領がNYで記者会見を予定していることもあり、利益確定の流れが続いた。さらに前引けでTOPIXが上昇して終えたこともあり、日銀のETF買い入れへの期待が後退するなか、午後は一段安となり、一時19300円を割り込んでいる。

日経平均は辛うじて19300円をキープしたが、週足ベースの価格帯別出来高では19400-19600円処の積み上げが上値抵抗として意識されてきている。また、19150-19400円はそれ程積み上がっていないため、仕掛け的な売りによって19000円処を試してくる可能性が出てきてしまう。トランプ次期米大統領の会見を控えて様子見姿勢のなか、仕掛け的な売りが出やすい水準であろう。

一方で、マザーズ指数、JASDAQ平均はプラス圏での推移となるなど、物色意欲は強そうだ。相対的に出遅れている中小型株やテーマ株での値幅取り狙いの売買は続くことになろう。日経平均はこう着のなか、ややシグナル悪化が警戒されてきており、一段安を想定しつつ、押し目拾いでの対応を意識しておきたい。《AK》

関連記事

最新記事