岩肌に爪立て、よじ登る覚悟必要な年、民進・野田氏

2017年1月6日 01:00

 民進党の野田佳彦幹事長は仕事始めの4日、党本部で、党の状況を「背水の陣ではない。すでに水中に沈んでいる」と厳しい状況にあることを訴えるとともに「そこからどうやって浮き上がって、岩肌に爪を立て、よじ登っていくかという覚悟が問われる年だ」と水中からの脱出を図る覚悟を持って臨むべき年だと気合を入れた。民進党にとって、党勢拡大が図れるのかどうか、結果が問われる年になりそうだ。

 野田幹事長は「昨年3月末に結党し、参院選挙、党代表選挙と党にとって大きな節目が3つあったが、今年はそれ以上にわが党として正念場を迎える年になる」と語り「通常国会では第3次補正予算、新年度予算、外交案件、労働基準法改正などいわゆる働き方改革、天皇陛下の退位をめぐる法整備など、さまざまな懸案がある。しっかり党としての立ち位置を定めて論戦に挑んでいきたい」と語った。

 また、野田幹事長は、総選挙について「通常国会の早い段階での解散総選挙の可能性もまだ残っているだろうと思う」としたうえで「その段階での選挙がないとしても、今年中の解散総選挙は十分あり得る。選対、組織、広報、国民運動、青年、団体交流などなど、あらゆる部局の総力を結集して臨戦態勢を維持し、充実をお願いしたい」と総選挙をにらんだ態勢を充実するよう求めた。(編集担当:森高龍二)

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