カスペルスキー、WIN 10で第三者セキュリティ製品排除のMSを批判

2016年11月14日 07:28

Windows 10でサードパーティーのセキュリティ製品を排除し、Windows Defenderを使わせようとするMicrosoftの姿勢をユージン・カスペルスキー氏が強く批判している(カスペルスキー氏の個人ブログ記事Kaspersky LabのプレスリリースThe Registerの記事Softpediaの記事RAPSIの記事)。 Windows 10にアップグレードする際、互換性がないセキュリティ製品は削除され、Windows Defenderが有効になる。Microsoftでは互換性のあるバージョンがリリースされていればアップグレード後に通知されると説明しているが、カスペルスキー氏は事前に明確な通知が必要だと主張する。また、外部の開発者にはリリース直前までRTM版が提供されないため、十分な互換性テストを実行するのが困難だという。 互換性のあるセキュリティ製品を使用している場合でも、アップグレード後には通知が表示され、Windows Defenderに切り替えさせようとする。また、保護の有効期限が切れる前の通知もセキュリティセンターに隠れてわかりにくいようになっており、期限が切れるとWindows Defenderに切り替えられてしまう。 カスペルスキー氏によれば、Microsoftは独占的な立場を利用して自社製品を使わせようとしているが、サイバー攻撃に対するWindows Defenderの保護機能は十分ではなく、ユーザーにとっても不利益だという。そのため、Kaspersky LabではEUとロシアの独占禁止当局に対し、Microsoftの不正競争行為をやめさせるよう求めている。ロシアの連邦反独占庁(FAS)ではKaspersky Labの訴えを認め、Microsoftに対する調査を開始したとのこと。 具体的な要求内容としては、Microsoftが(i)Windowsの更新版を開発者に提供してからリリースまでの時間を十分に取り、互換性を維持できるようにすること、(ii)アップグレード前に互換性に関する情報を明確に通知し、アップグレード後に互換性のあるバージョンをインストールするよう推奨すること、(iii)Windows Defenderを有効にする場合はユーザーに明確な通知を行うことを挙げている。 スラドのコメントを読む | セキュリティセクション | ビジネス | セキュリティ | マイクロソフト | ソフトウェア | EU | Windows

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