25日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と3日続伸、「供給サイド改革」関連に買い

2016年10月25日 17:01


*17:01JST 25日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と3日続伸、「供給サイド改革」関連に買い
25日の中国本土マーケットは小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.69ポイント(0.12%)高の3131.94ポイントと3日続伸した。終値ベースで、約9カ月半ぶりの高値水準を切り上げている。上海A株指数も上昇し、3.84ポイント(0.12%)高の3279.10ポイントで引けた。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は1.19ポイント(0.34%)高の348.22ポイント、深センB株指数は2.78ポイント(0.24%)高の1183.01ポイントで終了した。

政策期待が支え。27日まで開催される第18期中央委員会第6回全体会議(6中全会)で、新たな景気テコ入れ策が打ち出されるとの思惑が続いている。ただ、全体としては方向感を欠く展開。人民元の下落基調を嫌気し、指数は小安く推移する場面もみられた。

業種別では、「供給サイド改革」関連の石炭株が続伸。中国中煤能源(601898/SH)は前日にストップ高し、本日は7.0%高で引けた。当局が進める減産政策により、製品価格が上昇していることを好感している。同様に生産能力の削減が進んでいる鉄鋼株もしっかり。大手の宝鋼(600019/SH)が2.2%上昇した。セメント株や非鉄株、銀行株、不動産株なども物色されている。

一方、直近で上げの目立っていたインフラ関連株がさえない。ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が4.3%下落した。証券株や保険株、自動車株なども弱含んでいる。海運株や空運株も下げた。

(亜州IR)《MT》

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