ジオネクストは新株予約権取得で潜在株式一掃

2016年8月17日 16:15

 ジオネクスト<3777>(JQ)は8月16日、残存する新株予約権全部の取得を発表した。潜在株式が一掃されて上値の重しが取れたことになる。株価は下値固め完了感を強めている。8月15日発表した16年12月期第2四半期累計の黒字化も評価材料として出直りが期待されそうだ。

■財務面への影響は軽微

 14年12月26日発行した第三者割当による第15回新株予約権340個(=3400万株)に関して、残存する全部325個(=3250万株)を取得する。一部行使は行われたが、株価が行使価格122円を下回って推移したため、行使が期待できない状況が続いていた。こうした状況の中で本新株予約権発行要項第13項に定める取得事由に抵触したため、残存する本新株予約権の全部を取得することとした。取得価額は3965万円である。なお本新株予約権が行使されなかったことによる財務面への影響は軽微のようだ。

■上値の重しが取れ、16年12月期第2四半期累計黒字化も評価

 株価は8月15日発表した16年12月期第2四半期累計(1~6月)連結業績の黒字化を好感し、8月16日に前日比31.04%高の76円まで急伸する場面があった。17日はマザーズ市場全体が軟調な影響もあって前日比マイナス圏だが、残存する新株予約権全部の取得によって、発行済株式総数4139万株に対し、122円以上において存在した新規3250万株もの潜在売り圧力が一掃され、上値の重しが取れたことになる。上値が軽くなり、収益改善基調も評価材料として出直りが期待されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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