スター・トレックのファンムービーをめぐる訴訟、和解に向かう

2016年5月25日 17:01

headless 曰く、 スター・トレックのファンムービー「Star Trek: Axanar」の制作者をCBS StudiosとParamount Picturesが訴えた裁判は、架空の言語が著作権保護の対象になるかといった点でも注目を集めたが、米国で7月に公開(日本では8月公開)される映画「Star Trek Beyond」でエグゼクティブプロデューサーを務めるJ.J.エイブラムス氏が訴訟の取り下げに言及している(Axanarのブログ[1][2]TorrentFreakDeadline動画)。

 発言は20日にParamountが開催したスター・トレックのファンイベントで飛び出した。エイブラムス氏はこの件について話し合ううち、訴訟がファンへの適切な対応ではないことを実感したという。ファンはスター・トレックの世界の一部であり、ファンムービーは対立すべき敵ではないとの結論に達したようだ。そのため、Star Trek BeyondのJustin Lin監督が訴訟をやめるようスタジオに要請しているとのことだ。

 エイブラムス氏によれば、訴訟の取り下げは数週間のうちに発表され、Axanar ProductionがStar Trek: Axanarの制作を続行できるようになるという。Axanarではエイブラムス氏の発言を歓迎する一方、和解に向けて先はまだ長いとの見通しを示している。

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