日韓合意「双方誠実に履行することが重要」―岸田文雄外相

2016年5月17日 19:15

岸田文雄外務大臣は17日の記者会見で、同日の日韓局長級協議で、さきの慰安婦を巡る日韓合意の履行に向けて「アジア大洋州局長と先方の鄭炳元(チョン・ビョンウォン)東北アジア局長の間で日韓の諸課題について率直な意見交換が行われると思っている」としたうえで「日韓合意についてはフォローアップの観点から現時点での状況について確認するとともに、これからの取り進め方等についても意見交換が行われるのではないかと考える」と語った。

 岸田外務大臣は「日韓合意を双方が誠実に履行しなければなりません。履行は完了しておりません。この履行に向けて意見交換を行うそういうことだ」と実効を期待した。

 一方、日韓合意の立役者だった李丙琪(イ・ビョンギ)大統領秘書室長が辞任することの影響や受け止めについて聞かれた岸田外務大臣は「李丙琪室長におかれては駐日大使もお務めになり、日本を深く理解してくださっている方であると認識をしている」とし、そのうえで「室長が交代されたからといって日韓合意に対する韓国政府の姿勢は全く変わっていないと承知をしている。日韓両政府がともに合意の中身を誠実に履行していくことが重要であるということに変わりない」と答えた。(編集担当:森高龍二)

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