国際宇宙ステーションで栽培中の植物、花が咲く前に枯れそうになる
2015年12月31日 16:19
国際宇宙ステーション(ISS)で栽培中の植物が枯れそうになっているそうだ(Ars Technicaの記事、Popular Scienceの記事、ケリー宇宙飛行士のツイート、ケリー宇宙飛行士のInstagram投稿)。 NASAは2014年から植物栽培装置「Veggie」を使用してISSで植物栽培実験を行っており、8月には収穫したレッドロメインレタスをNASAのスコット・ケリー宇宙飛行士とチェル・リングレン宇宙飛行士、JAXAの油井亀美也宇宙飛行士が試食している。 現在Veggieで栽培しているのはヒャクニチソウの1種(Zinnia hybrida)で、11月16日に実験を開始。新年には花が咲く予定だった。しかし、27日にケリー宇宙飛行士が投稿した写真では、十分に成長せず、枯れ始めている様子がうかがえる。 自分の中のマーク・ワトニー(「The Martian」: 邦題『火星の人』、映画の邦題は『オデッセイ』の主人公)と交信しなければというケリー宇宙飛行士のツイートに、作者のアンディ・ウィアー氏はワトニーの場合たくさん毒づいたり、火を燃やしたりしたのが役に立ったとアドバイス。ケリー宇宙飛行士の別のツイートに対しては、ワトニーが使った肥料の話をした上で、自分はあまり良い質問相手ではないかもしれないと返信している。 花を咲かせるには、レタスのように葉を収穫する野菜よりも光やその他の環境要素の調整が難しくなる。ヒャクニチソウの栽培は、2017年に計画しているトマトの栽培に向けた重要な一歩と位置づけられているとのことだ。 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 国際宇宙ステーション | 火星 | サイエンス | 宇宙 | NASA
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