10代のスマホ動画への接触率は80%、テレビと拮抗=サイバーエージェント

2015年8月10日 19:16

 サイバーエージェントは10日、全国の15歳~69歳の男女30,000人を対象とした国内動画メディアの接触率調査の結果を発表した。10代~20代は6割がPC・スマートフォンでオンライン動画を視聴しており、なかでも10代のスマートフォンからの閲覧は80%で、テレビに迫る高い割だった。

 近年、スマートフォンの急速な普及を背景に、ユーザーのオンライン動画視聴の機会が増え、オンライン動画の市場が急拡大している。同調査では、テレビ、PC、スマートフォンの3種類のデバイスを通して配信される動画メディアについて、3カ月あたりの平均視聴頻度を調査した。主な調査結果は以下の通り。

 10代のスマートフォンからのオンライン動画接触率は80%。一方、テレビ接触率は85%で、10代にとって動画視聴のデバイスは、テレビとスマートフォンがほぼ同率を占めた。また、10代から40代までの約半数以上がPC上で動画を視聴していた。

 10代は、3つのデバイスの中でPCからの接触率が最も低かったのに対して、20代以降全ての世代においては、スマートフォンよりもPCからの接触率が高い結果となり、10代とそれ以上の世代の主要デバイスの違いが浮き彫りになった。テレビの接触率は全世代で依然90%前後を維持しているが、世代が若くなればなるほど接触率が下がる結果となった。

 PCメディアにおいて、YouTubeの接触率は全世代を通して最も高く、特に男性若年層では約70%を占めた。また、ニコニコ動画は男性若年層の含有率が高く、10代~20代男性の3人に1人が接触している一方、女性の接触率は20%にも満たない結果となった。

 女性若年層は、ソーシャルメディア経由でのオンライン動画接触率が他世代よりも高く、年代別×性別によって、オンライン動画のメディア接触の違いが浮き彫りになる結果となった。

 スマートフォンメディアでも、YouTubeの接触率は全世代を通して最も高く、特に10代では7割近くと圧倒的な接触率。男性若年層の含有率が高いニコニコ動画も、PC同様にスマートフォンでも接触率が高い状況。PCでのソーシャルメディア経由の動画接触率が高かった女性若年層では、スマートフォンにおいても接触率は依然高く、特に10代女性では半数以上と、YouTubeに迫る勢いを見せている。

 また、10代女性では、LINEフリーコインの含有率が高いことも特筆すべき特徴。男女10代~20代のLINEフリーコインの含有率が10%前後のところ、10代女性は30%を越える含有率となっている。

 こうした結果を踏まえ同社では、80%と非常に高い結果となった10代におけるスマートフォンからのオンライン動画接触率は、企業の動画広告への予算配分に変化をもたらす可能性がある、と指摘。10代をメインターゲットとする商材においては、今後、スマートフォン動画広告へのシフトが進むと予想されるという。

 一方、20代以降全ての世代において、スマートフォンよりもPCの接触率が高い状況で、かつ20代63%、30代52%、40代48%と、約半数がPCでオンライン動画を視聴している。オンライン動画メディアは、年代別×性別でのターゲティング広告配信が可能な媒体が多いため、サイバーエージェント社は、ターゲット層が明確な商材ではマス広告の規模で広告配信を検討すべき時代が近づいているとしている。(記事:町田光・記事一覧を見る

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